ワシントン桜物語 アメリカと日本の友情を深める花(2)
このページは伊丹市からのリンク要望により作成ページから再編集しています。H.23.3.24
この記事に関する問い合わせは aranishi@osk.3web.ne.jp まで。
ホームページの先頭ページへ戻る。

その後の出来事
無事に植樹式も終わってその内容をこのページに掲載した3月、花便りが聞かれるころになっても国内はじめ米国からも多くの方々からメールが届き、ホームページの反響の高さに驚きました。
その他米国在住の日本人の方や、ワシントン市の広報サイトにこのページが紹介されたので米国の小学生から質問が来たり多くの方から情報等をいただきました。 このページが契機になって、多くの方々に伊丹と桜の関係や日本の桜について内外にアピールできたことに感動しました。
引き続き追記していく予定ですが、関連するページをリンクしたり追記していくに従い非常に読みにくい長文になりましたがご容赦ください。
ワシントンDCの下記の観光案内ページでワシントンの観光情報などに関心のある方はアクセスしてこのHP掲載維持にご協力ください。 ホワイトハウスや議事堂のあるNational Mallの360度パノラマ写真や様々な名所の紹介があり見ているだけで楽しいページです。
(下の行クリックしてください。)
http://DCpages.com/Tourism/Cherry_Blossoms/Web_Sites/International/
また これら米国のページを検索していて偶然に日本から英語で書かれていた伊勢市の辻俊郎さん(E-mail: ncp@synapse.co.jp
)の記事を見つけてお便りしたところ、なんと伊勢市からワシントンへ99年4月7日からハナミズキの女王一行はじめ伊勢市の代表団を送り、4月9日 に行われる「ハナミズキ植樹式」を桜とゆかり深いアーリントン墓地があるタフト大統領の墓前で行なうとのことでした。
尾崎行雄の記念館が伊勢市にもあることは知っていましたが、伊勢市では彼の偉業を顕彰していくために、ゆかりのハナミズキがあり、それにちなんで例年
ハナミズキの女王を市民から選んでいること。そして尾崎咢堂(行雄)の偉業をたたえて咢風会という会があることは知りませんでした。
辻さんのホームページには下記の記事のほか尾崎行雄はじめ伊勢市に関する多くの情報が満載されています。尾崎行雄は日本が誇る政治家の一人として、米国に桜を寄贈しただけでなく彼の略歴などを知ることができます。
●ハナミズキ植樹式 4月9日 開催:午前10時
場所:Taft Grave Site, Arlington National Cemetery

99年春の桜祭りに参加の伊勢市のハナミズキの女王と咢風会の皆様の活動写真が掲載されています。 http://www.synapse.co.jp/esise/gallery.html
尾崎咢堂記念館: 伊勢市川端町97-2 Tel. 0596-22-3198。 
現在の植樹されたハナミズキ 2000年5月撮影(伊丹市のホームページより転載。)
植樹式を終えてから2回目の春を迎えた2000年5月に荻野小学校のハナミズキは見事に美しい白い花が咲きました。
東京都立園芸高校から送られたきた苗は間違いなく米国から贈られた子孫苗です。
この幼木に咲いた可憐な白い花は、まさしく大 正4年に使節団から贈られてきた最初のハナミズキの子孫苗であることが証明されました。
史実によると、大正4年にアメリカの使節が「白いハナミズキ」の苗木40本をたづさえて来日し、その2年後さらにピンクの苗木12本と種が贈られています。
友好のシンボルとして、このハナミズキが荻野小学校児童はじめ、地元東野地区の皆さんと共に、末永く大切に育てられていくことでしょう。
(写真右。荻野小学校付近のハナミズキ並木道路。)
その後、国立公園管理局の桜の歴史のページが更新されており,最後に次の記事内容が記載されていました。
November 15, 1999
- Fifty trees were propagated from the 1400+ year old "Usuzumi"
Cherry growing in the village of Itasho Neo, in Gifu Prefecture of Japan,
and planted in West Potomac Park. It is said that that the 26th Emporer Keitai
of Japan planted the tree 1500 years to celebrate his ascension to the
throne.The "Usuzumi" tree was declared a National Treasure of
Japan in 1922.
1999年11月15日、
日本の岐阜県根尾村にある樹齢1400年以上の”淡墨桜”から採られた50本の苗木が西ポトマック公園に植樹されました。一説によると1500年前に第26代継体天皇が即位を祝
って植えられたものです。淡墨桜は1922年に日本の国宝に指定 されています。(翻訳:制作者)
さっそくインターネットで岐阜県の根尾村を検索し照会したところ根尾村役場総務課洞口様から以下のメールが返ってきました。
(メール内容)
樹齢1500年余の淡墨桜の苗木を、世界的な桜の名所であるアメリカのポトマック公園に植えようと1986年中部電力奥美濃水力建設所長の渡辺氏と、根尾村の当時教育長だった吉田氏が発案し、それに根尾村も協力し植樹に動き出したが、根付きの植物の輸出は米国の植物検疫法が壁となり難航し、土や根のついていない枝を研究用として2人で米国に運んだがこの枝は枯れてしまい、91年に再び新たな枝を運び、アメリカの桜の苗に接ぎ木し、ある程度大きくなったので村長他が1999年の11月15日に植樹をしたものです。 以上のような経緯で50本の桜がポトマック公園に植わっています。
歴史的な日本の桜について検索機能を使ってさらに調べてみると現在言われている日本の5大桜は次のとおりです。
1.埼玉県北本市の石戸蒲ザクラ 2.福島県田村郡三春町の滝桜
3.山梨県武川村の神代桜 4.静岡県富士宮市の下馬桜
5.岐阜県根尾村の淡墨桜
なんとこの淡墨桜は日本の5大桜の1つで、幹の周りが9メートル余、広げた枝は50メートルにもおよぶ巨木桜。満開の頃になるとその花びらが、しだいに薄墨色になっていくことから淡墨桜と呼ばれています。
2001年春、 ワシントンの桜祭りに岐阜県から友好親善団 を派遣し、植樹式や様々な交流事業を開催されました。
その報告書には99年11月にジェファーソン・メモリアル西側に5本、2000年2月にタイダル・ベイスン西のポトマック川沿いに45本の淡墨 が植樹された。暖冬の今年は、例年より3週間ほど早い3月19日頃に見事に開花し、訪れる人の目を楽しませた。との記載があります。
ワシントンに日本から桜が寄贈されそれを契機として日米間で様々な交流が行なわれました。そしてこの交流の歴史は21世紀へと続くことでしょう。
(2005.4.10撮影) 写真をクリックすれば拡大表示します。
現在植えられているワシントンポトマック河畔周辺の桜の種類と本数。
http://www.nps.gov/cherry/chryfaqs.htm より引用。
Count
本数 |
Common Name
桜種類 |
Botanical Name
学 名 |
| 2763 |
Yoshino Cherry |
Prunus x yedoensis |
| 481 |
Kwanzan Cherry |
Prunus serrulata 'Kwanzan' |
| 112 |
Akebono Cherry |
Prunus x yedoensis 'Akebono' |
| 190 |
Takesimensis Cherry |
Prunus takesimensis |
| 50 |
Usuzumi Cherry |
Prunus spachiana f. ascendens |
| 94 |
Weeping Japanese Cherry |
Prunus subhirtella var. pendula |
| 21 |
Sargent Cherry |
Prunus sargentii |
| 21 |
Autumn Flowering Cherry |
Prunus subhirtella var. autumnalis |
| 14 |
Fugenzo Cherry |
Prunus serrulata 'Fugenzo' |
| 2 |
Afterglow Cherry |
Prunus x yedoensis 'Afterglow' |
| 1 |
Shirofugen Cherry |
Prunus serrulata 'Shirofugen' |
| 1 |
Okame Cherry |
Prunus x "Okame" |
| 3750 Total |
メニューページへ戻る 
興津果樹研究所とワシントンの桜追記:H20.4.1
このページを見られた山口昭氏から記事紹介のメールをいただきました。 ご本人自身この興津試 験場で研究されていたことがあり、本人が興津桜会(興津支場に在籍した技官や職員の同窓会)のメールマガジンに”ワシントンの桜余聞(PDF)”と題して記事を掲載されています。
すでにこのサイトで紹介しているワシントンの桜についての詳しいエピソードや興津果樹研究所内の記念碑の件など。そして関連する著書の紹介もいただきました。
また平成4年に桜を顕彰する記念碑が場内に建立された記事など送付いただきましので紹介します。
(写真は興津果樹研究所内敷地に建立されているワシントンの桜誕生の地碑-平成4年2月11日除幕式)
農林技術新報H.4.2.25より。(クリック拡大表示PDF形式)
ワシントンの桜余聞(クリック)(山口昭氏-興津桜メールマガジン記事より。)
田中彰一著「随筆八十路を越えて」 北泉社1984より。(リンクPDF形式)
-日本桜植樹50周年(1963年)にライシャワー駐日大使から熊谷八十三氏への感謝状が贈呈されたことなどの紹介があります。
原産地の修正要求
再度説明しますが、1912年に日本から送られたワシントンの桜は以上のように、今から90年前に 伊丹市で生産された台木に東京の荒川堤の桜が穂木として清水市の農事試験場(現在の果樹研究所カンキツ研究部)で接木されて送られたものである。
参考:平成15年4月1日より清水市は静岡市と合併。
(カンキツ研究部の住所は静岡市清水興津中町です。)
ワシントンの桜については日本からの贈り物としてよく知られていますが、その桜のルーツはあまり知られていません。
このホームページを作った理由はこの史実を広くアピールしていきたい思いから自然が豊かな伊丹市の紹介として作成したものです。
史実によると、1910年に当時農商務省農事試験場長の古在由直農学博士の指示により興津園芸部の恩田鉄弥部長はじめ桑名、熊谷,堀技師の指導をうけ、伊丹市東野村で育苗された台木15000本が同年11月に興津へ送られています。
そこで接木をされて10ケ月間養生育苗された後、最初の葉が落ちる頃に掘り起こされて、消毒され米国へ出荷したものであります。
そのような事実から桜の苗は伊丹市が原産の地であり、清水市は生育の地といえる でしょう。
*清水市の果樹研究所カンキツ研究部のページへ
(平成11年2月18日産経新聞近畿版夕刊)
新聞記事面をクリックすれば拡大表示します。
また米国ワシントンのNPS(National Park Service-国立公園管理局)ホームページ上の「桜の歴史」の記述には荒川の土手の桜の穂木に 野生の桜株を接木した。と記載されていました。
-以下の記述はワシントンNPS(国立公園管理局)のホームページより
Dr. Takamine again donated the costs for the trees, whose number had now
increased to 3,020. The scions for these trees were taken in December 1910
from the famous collection on the bank of the Arakawa River in Adachi Ward,
a suburb of Tokyo, and grafted on wild cherry root stock.
と以上の通りの記載ですが、正しくは野生種ではなくて、当時は聞くところによると大島桜の品種苗を東野で接木用として育てた。と聞いています。
このように米国のNational Park Serviceの桜の歴史の説明に伊丹の記述がないのが残念です。そんなことは別にどうでもよいと言えばそれまでですが、 郷土史に誇りを持つ伊丹市民として、この歴史的な事実を顕彰していくために大切なことなので引き続きこだわっていました。
桜の原産地である証となる文献を発見!!
すでにこのサイトで説明しておりますが、現在米国のNPS(国立公園管理局)のホームページでは野生種の台木に接木し た。という記述になっています。
なんとかこの記述を正しく伊丹で育成された台木に穂木を接木した。と公式のホームページで紹介してほしい。
そのような願いで、これまで記述内容の修正を要求していくために、適当な証拠となる文献がほしかったのですが、入手できず残念な思いでいました。
その後伊丹市で苗木が用意されたという証となる文献として、東京の憲政記念館に陳列されている保管文書に、明治45年に米国へ送る桜苗について研究を指示された興津(清水市)農業試験所の農務省熊谷技師が作成した報告がありそのコピーがあることを聞き入手しました。
(左の文書をクリックすれば拡大します。)
それが上記の文書で、この「北米合衆国送付スベシ桜苗養成概況」という文中の赤線部分で 取消し線の部分「砧木栽培明治四三年兵庫県川辺郡植木商久保武兵衛」 の記載が確認できます。
*参考:当時の地名は 兵庫県川辺郡稲野村之内新田中野村字東野
また幸い以前に清水市から参考としていただいておりました資料で興津園芸試験所50年小史(昭和27年11月)のコピー中にも、恩田技師が三好博士と桜の品種の選定にあたり 「兵庫県から山桜の実生苗を取り寄せて用いる事とせり。」の記載が見られます。
その時にいただいた米国の農業省発行の National Arboretum Contribution No.4 (The Japanese Flowering Cherry Trees
of Washington.D.C.) の資料には日本から送られた桜についてその経緯が詳しく紹介されております。
その米国農務省の文中には、荒川堤で穂木が採取された事や清水市の興津試験所のことも記載されていました。 しかし残念なことに伊丹の東野村で接木作業をした事実の記載は全くなく、ただ 単に野生の桜株ではなくて原文では以下のとおり記載されています。
in February 1911 they were grafted to specially selected understock.
(訳) 「1911年2月に穂木は 特別に選定された台木に接木された」
憲政記念館
昭和35年に憲政の功労者である尾崎行雄を記念して、尾崎記念会館が建設されましたが、その後これを吸収して現在の憲政記念館が完成しました。
憲政記念館がある衆議院のページ(クリック)
これらの文献から伊丹市で台木を育苗したことは客観的に見ても明らかであります。そこで新たに 英語版のホームページ にその経緯を紹介して、記述修正依頼メールを平成14年2月初旬にNPSへ送付しました。
メニューページへ戻る 
伊丹市の育苗が米国内務省のNational Park Service
のページにて紹介される! (2002年2月25日付修正)
1998年秋からこのページを立ち上げて以来、過去にNPSのページ作成者へメールでリンクの依頼や伊丹市の記載がないので修正の要求をしたことがあり、一度はあきらめていましたが、今回の証となる文書入手により再要望し、ついに2月21日に下記のメールが担当者から送られてきました。
Greetings,
I am the Natural Resource Manger for the National Park where the
cherry trees are located in Washington, DC. I have been forwarded
your email and will be passing the information along to the people
who work on our web page to see about adding the information you
have told us about. However, I would hold back on adding the
Blossoms in our Future link to your web site. In the near future
we will be significantly re-working the program and there will be
several changes.If you have any other questions, please contact me.
Regards,
Gopaul Noojibail
その内容は「記事修正のために ページ制作担当者に私のメールを転送した。」との内容であり、修正されるのを楽しみに嬉しく思いました。 参考:照会したメールとその回答(PDF)
また現在計画中の 植樹桜苗の寄付プログラム”Blossoms in our Future”への協力も紹介する事 を書いていたのですが、いただいたメールによると今後新たな計画があるみたいで、リンクは控えてほしいとのことでありました。
とにかく多くの人に伊丹市が桜やハナミズキなど植物による国際交流事業に大いに関係があることを知ってもらえれば幸いです。
その後、担当者からページ表示の内容修正済を知らせるメールをいただき、該当ページを確認しましたところ、確かに記載内容は2002年2月25日付で改正されており、現在の米国内務省国立公園管理局の「桜の歴史」公式ページの内容は以下のとおりです。
History of the Cherry Trees in Washington, D.C.
「 ワシントンD.C.の桜の歴史」 掲載記事より抜粋
|
修正文が記載されているNPSの該当ページhttp://www.nps.gov/cherry/cherry-blossom-history.htm(クリック)
The scions for these trees were taken in December 1910 from the famous
collection on the bank of the Arakawa River in Adachi Ward, a suburb of
Tokyo, and grafted on specially selected understock produced in Itami city, Hyogo Prefecture.
これら苗木用の穂木は1910年12月に東京郊外、足立区の荒川の堤から採取された有名 な品種に 兵庫県伊丹市で育苗された特別に選定された台木に接木された(翻訳制作者)
(修正前の該当箇所)
The scions for these trees were taken in December 1910 from the famous
collection on the bank of the Arakawa River in Adachi Ward, a suburb of
Tokyo, and grafted on wild cherry root stock.
|
私もあまり意識しなかったのですが、NPSのページで以前はroot stock と表現されていたのが今回はunder stock と修正されています。
ちなみに、辞書で引いてみるとroot stock は根茎 under stock は台木と正しく載っています。
また参考までにこのページは(日本語・英語版)すでに紹介していました下記のワシントン市内観光サイトでもリンクされています。
市内観光案内サイト (クリック)
http://dcpages.com/Tourism/Cherry_Blossoms/Web_Sites/International/
余談になりますが、兵庫県でも平成3年度から「ふるさと桜づつみ回廊」(クリック)事業を実施されており、瀬戸内海から日本海を結ぶ、延長172キロの川沿い(武庫川~篠山川~加古川上流~円山川)を桜でつなぎ県内のさくらの名所づくりを進めています。 
99周年と なる今年2011年の桜まつりは3月26日(土)から4月10日(日)まで日本への震災復興募金イベントをはじめ、桜の女王コンテストや植樹式、パレードなど様々なイベントがこの期間に予定されております。
詳しいイベント案内は実行委員会の下記のページで紹介されています。左の地図は桜が植樹されたタイダル貯水池付近の地図です。(クリック)
桜まつりのページ
National Cherry Blossom Festival
http://www.nationalcherryblossomfestival.org/ (英語)
NPS(国立公園局)の桜の歴史のページ
メニューページへ戻る 。
|